FXの「くりっく365」とは?
くりっく365とは、東京金融取引所が上場した外国為替証拠金取引の愛称です。
従来のFX取引は、FX会社に直接、顧客が資産を預け、直接、売買注文を行う方法でした。
これを「店頭FX取引」といいます。これに対し「取引所取引」とは、投資家や証券会社のFXに関する注文を、一ヶ所の「取引所」に集中させることで、FX取引がより活発に行われるようにする仕組みです。
くりっく365のメリットは「FX会社によって異なっていた為替レートが、くりっく365では一本化される」ということがあります。
従来の店頭FX取引では、スワップポイントが2つ設定されていました。
スワップポイントにFX業者の利益となる「手数料」を上乗せしているためです。
しかし、くりっく365では、この手数料がゼロであるため、1つの通貨ペアのスワップポイントは、投資家が受け取る額と支払う額は同じです。
また、くりっく365は「マーケットメイク方式」を採用しています。
複数のマーケットメイカーが売買価格を提示し、その中で「投資家にとって最も有利な価格」が投資家たちに提示される方法です。
このため、投資家にとって最も有利な取引価格が、一目でわかるようになっているのです。
FXの損失から学ぶこと
FX取引で利益を出すには、自分なりのルールを決めて、その通りにトレードを していく必要があります。
最低でも3ヵ月程度は同じルールを使ってみて、「本当に役立つかどうか」を確かめる必要があります。
ただし、相場の状況が変われば、投資ルールの変更も必要になります。
損失を出してしまったときには、「今までの投資ルールが通用しなくなっているのかもしれない」という観点で、自分の投資ルールを見直す必要があります。
損失を悲しんで終わるのではなく「損失から学ぶ」「転んでもタダでは起きない」という姿勢が必要なのです。
ノートを用意して「ポジションの取り方はどうだったか?」「利益確定のタイミングが遅すぎたのではないか?」「損切りのレートは適切であったか?」などを書き込んでいきましょう。
できれば、損失を出した直後に書くと、もっとも反省がしやすいでしょう。
時間が経ってからですと、恥の意識などが邪魔をして、正直になれない、という場合もあるのです。
そして、書き出した内容を、実際のチャートと照らし合わせてください。
たとえば「高値で買いポジションを取得していた」など、反省点を見つけます。
これもノートに書きこんで、次の投資ルール作りに役立てるのです。再びFXにチャレンジするときには、間違っても「一気に損失を挽回する」という考えは捨てましょう。
小さな通貨量でトレードを再開することが望ましいでしょう。
FXの醍醐味「レバレッジ」
FXの醍醐味として「預け入れた証拠金よりも大きな金額の取引ができる」ことがあります。逆に言えば「少額の元手で取引が開始できる」ということでもあります。
レバレッジは「てこ」という意味です。
てこを使えば、小さな力をかけただけで、大きな力を引き出すことができます。
FXには、レバレッジというシステムがあるおかげで、小さな為替変動でも大きな利益を出すことや、少額の証拠金でも、大きな金額の取引が出来ることなどが、メリットとしてあげられます。
たとえば、レバレッジを100倍に設定すると「証拠金10,000 円×100 倍=1,000,000 円」となり、1 万円の証拠金で100 万円分の取引を行うことが出来ます。
1ドル=100円で購入したドルは、1,000,000 円÷100 円=10,000 ドルです。後に1 ドル=110 a円になった場合には、10,000 ドル×110 円=1,100,000 円となります。つまり10 万円の利益を得られることになりますね。
ただし、儲かっている場合はいいのですが、逆に損をしている場合にも、同じ倍率が適用されます。
たとえば1ドルが90円になった、といった場合には、10万円の損失をこうむってしまいます。
このことからも「基礎を理解してなければ、FX取引に取りかかれない」「高いレバレッジには、FXに慣れてから挑戦すべき」ということが、おわかりいただけるでしょう。