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あなたは大丈夫?認知症の予防と改善方法

認知症の予防と改善方法

認知症

認知症には最も多いアルツハイマー型をはじめレビー小体型脳血管性認知症など様々なタイプがあり現れてくる症状も多岐にわたります。

具体的には物忘れが目立つようになってきたり、何度も同じことをくり返して言うなどの記憶障害が挙げられます。

その他にも性格が変容したり徘徊や暴言・暴力が出現することもあります。

さらにひどくなってくると幻覚・妄想といった精神症状をきたす場合もあります。

認知症は進行性をたどるためこのような症状を早期に発見して適切なケアを行っていくことが重要となります。

しかしまずは認知症に罹患しないためにしっかりと予防していかなければなりません。認知症に罹患する原因の多くが日頃の生活習慣が大きく関わっていることがわかっています。

そのため食生活では野菜や果物、あるいは青魚を積極的に食べることで脳の認知機能を正常に保っていくことができます。

また週に3日程度の有酸素運動や太陽光をしっかりと浴びることも有効です。さらには文字を多く書くことや美術品に触れるなども効果があります。

そしてより多くの人と対人接触し会話することも認知症予防にはかかすことができません。もちろん禁煙と節酒を心掛けることも必要です。

それでも認知症に罹患してしまった場合でも適切なケアを行うことで症状を改善させることが可能です。

具体的な改善方法としてはコレステロールや塩分の高い食事を控えて野菜や果物を多く取ることで抗酸化作用により認知機能の低下を予防することができます。

また日々の食事で不足しがちな栄養素をサプリメントで摂取するのもよいでしょう。

例えば血中コレステロールをコントロールするオメガ3脂肪酸や熟睡作用のあるグリシンを多く含むサプリメントなどはとてもおすすめです。

妄想や幻覚が出現しているのであれば安心できる雰囲気を作り出すために手をとってしっかりと話を傾聴してあげたり一緒に散歩するなどすることで気分転換を図ることができます。

昼夜逆転や徘徊をくり返すのであれば散歩やストレッチなど軽めの運動を行ったりヒーリング系の音楽を聴いてもらうことで精神的にもリラックスしてもらうことができるのです。

認知症だからといって隔離したりケアを放棄することはますます症状を進行させることになってしまいます。

認知症に罹患している本人が最も苦しんでいるということを十分に理解した上でこれらのケアを行うことで認知症の予防や改善を行うことができるためあきらめずにぜひ実践してみてください。

 

「アルツハイマー」と「認知症」って違いはなに?

カウンセリング

「アルツハイマー病」「認知症」は一般的に同じ病気であるという見方が多く、違いが分かりにくいもの。その理由はどちらも「痴呆」が症状としてあることが原因でしょう。

しかし実際の違いとして「認知症」とは、「認識、記憶、判断」の力に障害が起こることによって、社会的に様々な支障をきたしている状態のこと。

一方、「アルツハイマー病」は認知症の大きな原因とも言うべきもので、脳の一部が老化などに伴って変化することによって生じる病気自体のことを言います。

脳は人間の体や精神の活動の司令塔とも言える器官ですが、この脳の脳細胞が様々な理由で死んでしまったり働きが悪くなることによって、身体活動や精神活動がうまくいかなくなっている状態が「認知症」と言われるもの。この症状の原因によって、認知症は4つの種類に分けられます。

1つはアルツハイマー型、2つ目が脳血管型、3つ目はレビー小体型、4つ目が前頭側頭型

このうちのアルツハイマー型は全体の60パーセントを占めるとも言われており、特に女性に多いと言われているものです。

認知症にある症状には「中核症状」というものがありますが、これは脳の神経細胞が破壊されることによって起こるもの。

特に大きな症状として挙げられるのが「記憶障害」と言われており、記憶することが困難となるため、直前の出来事を思い出すことができなくなります。

また、特徴的なものに、脳が正常だった頃の記憶の方が比較的覚えていることが多いということが挙げられますが、これも症状の進行と共に少しずつ失われていくもの。

その他には見識等障害と言われる症状がありますが、これは筋道を立てて思考することができなくなることや、時間や場所などを把握できなくなることなどがあります。

アルツハイマー病は、老化などが原因でβアミロイドと呼ばれるタンパク質が脳に溜まり、それが原因で脳の神経細胞が減少したり、「海馬」と呼ばれる記憶を司る器官が委縮することが分かっています。

それによる症状もやはり、記憶障害や見識障害と言われているものですが、アルツハイマーに関しては原因が分かっているからこそ、進行を遅らせる手段があるのも特徴。

ですから、このアルツハイマーが原因となっている認知症であっても、症状を進行させないようにすることができるのです。

初期症状として見られるものには様々なものがありますが、記憶障害や見識障害を疑った場合には、できるだけ早めの受診をすることが大切でしょう。

 

認知症の周辺症状ってどんな症状?

メモ

認知症の周辺症状とは、行動・心理症状とも言われ身辺の環境に起因して起こる症状を指します。

認知症には周辺症状と同じく、中核症状と呼ばれるものがあります。
中核症状とは脳の機能の低下により引き起こるもので、脳の細胞が少しずつ死んでしまうことで判断力の低下や物忘れといった症状を指します。

それと比べ認知症の周辺症状は、周りの環境や本人の正確により現れるもので、今までの行動と比べ他人に対しての言動や行動が変化する場合が多く見られます。

認知症の周辺症状は更に9つに分類が可能です。

認知症の周辺症状

  • 不穏や暴力これは今までの落ち着きをなくし、周囲の人間へ攻撃的な態度で接してくる症状で身の回りの世話をしてくれる人物にまで暴力を振るうことがあるため、認知症患者の症状の中でも最大の問題と言われています。
  • 異食本来食べることのできない紙くずや植物といったものを食べてしまう症状です。原因としては視力の低下で物の判別がうまくできなくなることや、味覚が鈍るためと言われています。
  • 抑うつ状態眠れない、食欲がわかないといった症状が代表的で、周りから邪魔者扱いされているといったネガティブな考えに陥りやすい傾向があります。
  • 徘徊これは耳にすることが多い単語だと思いますが、言葉通り自宅や施設から出て目的もなくさまよう行動を指します。周りが理解できなくても本人に目的があるため起こる行動と考えられており、そのまま行方不明になる人も多いといわれています。
  • 介護の拒否不穏や暴力と少し似ている部分はありますが、こちらは介護しようとしても言うことを聞いてくれないといったものになります。これは本人にこだわりや行動に対するストレスがあるため起こるのではないかと考えられており、無理強いしないこと大切です。
  • 人格変化不穏とも似ており穏やかな性格の人が暴力的になったり、無口だった人が急に陽気になって笑い出すといった症状があげられます。
  • 妄想代表的なものが物を盗られたという妄想で認知症を発症した人の中で多くみられる現象です。
  • 幻覚や錯覚脳に異常が現れてきた場合頻繁に起こる症状で、健常者と比べると妄想を現実ととらえ騒ぎだす場合が多くみられます。
  • 不眠高齢者によく起きる症状で、神経伝達物質の量が変化することで起こりやすいといわれています。

 

周辺症状に対する治療法はいくつかあるので、周りと協力して正しく対応していくことがポイントといえるでしょう。

 

認知症の人と上手にコミュニケーションをとるには?

認知症

認知症の人とコミュニケーションをとる場合、こちら側の話し方1つで相手の機嫌がかなり変わり、穏やかになることもあれば、反対に怒ってばかりになることもあります。

このため、認知症の特徴を最初に掴むことが大事になります。認知症の人は自分の気持ちをうまく表現することができません。子どもと接するような感覚でコミュニケーションをとるくらいの気持ちが求められます。

大事なこととして、どんな言葉があったとしてもまずはそれを受け入れるということです。通常のコミュニケーションであれば、間違ったことを言ってたとすればそれを是正する、否定するといったことをして間違いであることを伝えることができます。

しかし、認知症の人の場合はこうした是正や否定を最初にしてしまうと、ないがしろにされたという気持ちが先に出てしまい、結果として取り乱す人が出てくることになります。

そのため、明らかに間違っていたとしても、まずはそれを受け入れるということが大事になります。

また、相手の意見を否定し、自分の意見を述べても同様のことが起こるため、基本的には肯定してあげるという気持ちが必要です。

認知症の人とうまくコミュニケーションをとっていく方法として、認知症の人と近くでお話をすることを心がけるというものがあります。

認知症の人は常に安心を求めています。近くで話すことにより、ちゃんと扱ってくれているというのも相手に伝わります。

遠くからではそうはなりません。できる限り、目の前で優しく、言葉もゆっくり話すという癖をつけていくことが大事です。

また、話す中身に関しても短めにしていくことがおすすめです。普通は、こういうことになっているからこれをしてと、こういう状況だからこうしてほしいということを伝えます。

しかし、認知症の人はすぐに忘れてしまうため、なぜそれをしなければいけないのかを理解できず、そのことで怒ってしまいます。

やってほしいことを短い言葉で伝えるということが求められ、とにかく簡潔に話すことが必要です。

粗相(そそう)をしてしまう認知症の人は多く、その際に不安に駆られる人がほとんどです。そんな時に何をしているのかと叱りつけたところでパニックになります。

粗相(そそう)をしたという事実をすでに忘れており、叱られたことだけが印象に残り、傷つきます。

本人の気持ちをまずは受け止めてあげること、つらい気持ちになっていることを感じ、その気持ちを肯定してあげることが大切です。

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